| 野 本 |
はじめに、「ビジネス内観研修」を社内に導入された背景からお聞きしたいと思います。 |
| 佐藤様 |
当社が成長することによって、“勘定奉行のOBC”といわれるようになり、社会での認知度や社員の自信や誇り、そして能力が向上してきたことは大変ありがたいことだと思っています。しかし、その一方で、「自分一人でこうなったわけじゃないんだよ」といいたくなるようなことも出てくるようになったんです。 |
| 菊 池 |
これは何とかしなくてはいけないなと。 |
| 佐藤様 |
ええ、お互いがもっと感謝の心を深めて、品性を高め合って、自然と愛着が深まるような組織にしなければ大変なことになるという危機意識が背景にありました。 |
| 野 本 |
さて、導入されてみていかがでしたか。変化はありましたか。 |
| 佐藤様 |
はじめは、幹部クラスから受けはじめました。受けてから、変った点は二つあると思います。
一つは、従業員が精神的にゆとりを持って仕事をできるようになったということです。目標を意識しつつも、自分も楽しく、周りも楽しくさせるような意識を持って仕事に取り組んでいるという印象を私自身は受けています。安心して自分を出しながら、そして周りにも気遣いしながら、楽に仕事ができるという雰囲気が出てきたかなと感じています。
二つ目は、チームワークにとって必要な思いやりですとか、感謝の心が出てきたということです。当社の営業スタイルは協力体制をとらないと売り上げ貢献にはつながらないので、そういう当社のビジネスモデルと「ビジネス内観研修」が、ドンピシャリ合ったんじゃないかなって感じます。 |
| 野 本 |
それは素晴らしいですね。
ところで、「ビジネス内観研修」は、親または養育者などの内観対象者に対しての年代ごとの自分を調べる方法をとっているわけですが、最初からこの方法ではなかったとか。 |
| 佐藤様 |
「ビジネス内観研修」のスタート当初は、内観対象者を部下にしました。そのうち回数を重ねるうちに、親や養育者に対しての内観を始めにした方がいいんじゃないかってことがわかってきたわけです。 |
| 菊 池 |
と、おっしゃいますと。 |
| 佐藤様 |
はい。このやり方のほうが、親や養育者に対して感謝の心が湧いてくるだけでなく、これまで自分の育った環境や周りの人達に対しても感謝の心が深くなり、温かく受けとめられるようになるんですね。兄弟や友人、そして会社の上司や同僚や部下に対しても自然とそうなりますね。そして、家庭を持っている人は、家庭環境が温かくなるわけです。温かくなれば、やはりビジネスの中でも影響が出てきますからね。 |
| 菊 池 |
「母親に対してしていたような酷い事を周りの人にもしていたことに気がついた」、とおっしゃる人も多いですね。それなのに、自分を見捨てないでいてくれたことに気がつく。罪の意識を深めることによって、かえって本物の感謝の心が湧いてくるということがありますね。 |
| 佐藤様 |
そうですね。内観をしますと、感謝の気持ちが心の底から湧きあがるせいでしょうか、非常にみんな優しくなりますね。協調性や共感力も出てきますね。 |